北海道

北海道地方 主要品種:ゆめぴりか、ななつぼし、きらら397

北海道は日本の最北の地域に位置し、面積が広く自然環境に恵まれています。歴史的にはアイヌ民族の居住地であり、明治時代の開拓事業によって日本の一部となりました。 主要産業は酪農、畑作、水産業で、広大な土地を活かした農畜産業が発達しています。一方で、豊かな自然から生まれた芸術文化や、先住民アイヌの伝統文化も残されています。 近年では観光業も盛んで、雄大な自然景観や冬季のスポーツ活動が人気を集めています。地域によって特色ある食文化や伝統工芸も残り、北海道ならではの独自の魅力を発信し続けています。

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全国生産量ランキング

統計情報

生産データ(2024年産)

562,400
年間生産量(トン) 全国2位
95,000
作付面積(ha) 全国シェア 1.21%
592
10a当たり収量(kg) 作況指数 103
111.6
1人当たり収量(kg) 県民一人当たり

農家統計(2010年センサス)

51,203
総農家数(戸) 全世帯比 2.11%
44,050
販売農家数(戸) 総農家比 86.00%
7,153
自給的農家数(戸) 非販売農家
20,302
土地持ち非農家(戸) 総農家比 39.70%
生産データ:農林水産省「令和6年産水陸稲の収穫量」 / 農家データ:2010年世界農林業センサス

地域の特色

お米の特徴

北海道産の代表的な米品種は、ホシアオバ、ゆめぴりか、ななつぼしです。ホシアオバは低アミロース米で、もっちりとした食感と甘みが特徴。ゆめぴりかは粒が大きく、ふっくらとした食感と上品な味わいが人気。ななつぼしは低アミロース、高タンパク質で、炊きあがりがきれいな白米になります。これらは良質な食味と栄養価が高く、全国的にも高い評価を得ています。北海道の気候が生み出す米は、食味、食感、外観が優れており、洋食にも合う高品質なお米といえます。

主要品種

ゆめぴりか ななつぼし きらら397 ふっくりんこ ひとめぼれ
気候
北海道の気候は四季が明瞭で、夏は涼しく冬は寒冷です。年間平均気温は5-8度、降水量は800-1200mm程度です。夏は比較的少雨で、稲作には適していますが、冷夏や降雪の影響で収穫が左右されます。冬は大陸からの寒気流入で最低気温が-10度以下にもなり、積雪も多いため、施設園芸や酪農が主要な産業となっています。気候特性を活かした作物選定と施設導入が北海道の農業発展につながっています。
土壌
北海道の土壌は火山灰質で黒ボク土が主です。ミネラル成分が豊富で排水性も良好です。寒冷な気候と広大な平野が稲作に適しており、肥沃な土地と良質な水資源を活かし、高収量の米作が可能です。北海道は日本有数の主要米産地となっています。
水源
北海道の主要な水源は、シリベツ川、石狩川、十勝川などの大河川と、支笏湖、屈斜路湖などの大型湖沼です。河川は清浄で良好な水質を維持しており、農業用水として適しています。田んぼへの給水は、河川や貯水池から引き込んだ用水路を通じて行われ、地域の実情に合わせて効率的な水管理が行われています。

特産品・ブランド米

北海道の代表的な特産米やブランド米には、ゆめぴりか、きらら397、ななつぼし、ふっくりんこなどがあります。ゆめぴりかは良食味で高い人気を誇り、東京農業大学が開発した品種です。きらら397は低アミロース品種で食味が良く、特に日本穀物検定協会の最高ランクを受賞しています。ななつぼしは収量が多く、食味にも優れ、北海道の基幹品種です。ふっくりんこは低アミロース、低タンパク質で、もちもちとした食感が特長の品種です。これらの米は高い品質評価を受け、北海道の主要なブランド米として全国に知られています。

稲作の歴史

北海道の稲作は1870年代に始まりました。当初は気候適応性の低い品種を栽培していましたが、1920年代以降、寒冷地向けの品種開発が進みました。伝統的には、馬力を使った水田耕作が行われてきました。近年は、土地利用の効率化や気候変動への対応など、省力化と高品質化に取り組んでいます。また、付加価値の高い特色ある米づくりを推進し、地域活性化につなげる取り組みも行われています。今日、北海道は日本有数の稲作地帯として発展してきました。

文化・観光

観光情報

北海道は四季折々の美しい自然が魅力的な観光地です。有名な観光地には積丹半島の絶景、札幌の雪祭り、富良野の花畑、小樽の運河景観などがあります。グルメでは新鮮な魚介類、ジンギスカン、ラーメンが人気です。アクセスは新千歳空港からレンタカーや路線バスを利用するのがおすすめです。北海道ならではの自然と体験を楽しめる魅力的な旅行先です。

郷土料理

北海道の郷土料理には、「じゃがいもを丸ごと使ったじゃがバター」、「昆布の出汁を使った「ジンギスカン」」、「新鮮な海の幸を使った「海鮮丼」」などがあります。これらの料理は、寒冷な気候の中で育まれた食文化の代表的なもので、素材の持ち味を生かした素朴で温かな味わいが特徴です。特に「ジンギスカン」は、北海道ならではの羊肉料理として有名で、大勢で楽しむのがおすすめです。