島根県

中国地方 主要品種:なつほのか、日本晴、ゆめみづほ

島根県は中国地方西部に位置し、日本海に面した地域です。古くは出雲国と呼ばれ、出雲大社を中心に独自の文化が発展しました。古代から重要な交通・文化の拠点として栄えてきました。 主要産業は農林水産業で、出雲平野の稲作や山間部の林業、日本海の豊かな漁場が特徴です。伝統工芸品の出雲打刃物も有名です。一方で近年は人口減少と高齢化が課題となっています。 しかし、自然の美しさと神話の里として観光客も多く、出雲そばやアマビエなどの郷土料理、神楽など、豊かな文化遺産が今も息づいています。地域の絆も強く、島根ならではのゆったりとした生活様式が残されています。

30
全国生産量ランキング

統計情報

生産データ(2024年産)

80,300
年間生産量(トン) 全国30位
15,900
作付面積(ha) 全国シェア 2.37%
505
10a当たり収量(kg) 作況指数 100
125.2
1人当たり収量(kg) 県民一人当たり

農家統計(2010年センサス)

39,467
総農家数(戸) 全世帯比 15.05%
24,190
販売農家数(戸) 総農家比 61.30%
15,277
自給的農家数(戸) 非販売農家
22,434
土地持ち非農家(戸) 総農家比 56.80%
生産データ:農林水産省「令和6年産水陸稲の収穫量」 / 農家データ:2010年世界農林業センサス

地域の特色

お米の特徴

島根県の代表的なお米品種は「出雲ひとめぼれ」です。軟らかく甘みのある食味が特徴で、高い食味評価を得ています。栄養価も良く、水分量が少ないため吸水性が高く、ふっくらとした炊き上がりになります。島根県は全国有数の良質米の産地で、「出雲ひとめぼれ」は全国新米コンテストで優秀な成績を収めるなど、高い評価を得ています。島根県産米は、適度な甘みと食べ応えのある食感が魅力で、県内外で人気の高いブランド米です。

主要品種

なつほのか 日本晴 ゆめみづほ きぬむすめ アケボノ
気候
島根県は日本海側に位置し、四季の変化が明確です。春は穏やかな気候、夏は高温多湿、秋は涼しく乾燥した気候が特徴です。年間平均気温は12-15度、年間降水量は1,000-1,500mmと比較的多い地域です。このような気候は稲作に適しており、豊かな水資源に支えられた良質な米が生産されています。ただし、時折の寒波や豪雨には注意が必要で、気候変動への対策も課題となっています。
土壌
島根県の土壌は主に火山灰土と花崗岩土で構成されています。カリウム、リン酸、マグネシウムなどのミネラル成分が豊富で、水はけが良い特性を持っています。これらの土質は稲作に適しており、良質な米の生産に寄与しています。また、地域の気候条件とも合わさり、島根県の稲作は高い生産性を示しています。
水源
島根県の主な水源は、斐伊川水系(斐伊川、江の川など)と中海水系(中海、宍道湖など)です。水質は良好で、渇水時でも安定供給が可能です。田んぼへの給水は、これらの河川や湖沼から取水した水を用水路や排水路を通じて行われています。地域に合った水管理システムにより、持続可能な農業が営まれています。

特産品・ブランド米

島根県の主な特産米やブランド米には、「きらら397」「いずも錦」「いわみの夢」などがあります。「きらら397」は1980年代に開発された高品質な米で、香りが良く粘りがあります。「いずも錦」は1990年代に誕生した特別栽培米で、食味が良いと評価されています。「いわみの夢」は2000年代に開発された県オリジナル品種で、多収穫と良食味が特徴です。これらの米は、全国新米コンテストや食味分析鑑定で高評価を受けており、島根の農産物ブランドとして定着しています。

稲作の歴史

島根県の稲作は古くから行われており、5世紀頃には既に存在していたと考えられます。江戸時代には、石見地方で独自の品種「石見米」が栽培され、高い評価を得ていました。明治期以降は機械化が進み、水田の大規模化が進展しました。近年では、有機栽培や伝統的な方法を採用する農家も増え、島根ならではの特色ある稲作が行われています。また、「しまね和鶏」などの地鶏と組み合わせた取り組みなども注目されています。島根の稲作は、歴史と伝統を大切にしつつ、持続可能な農業を目指す努力が続けられています。

文化・観光

観光情報

島根県の主な観光地は出雲大社や松江城、足立美術館などです。春には出雲大社の神事やふるさと祭り、夏には日本最大級の盆踊りが開催されます。グルメでは出雲そば、かに料理、隠岐の島の海産物が人気です。松江駅からレンタカーやバスで各地に移動でき、飛行機でも島根空港や米子空港を利用できます。自然と歴史、伝統文化が融合した島根県の魅力を堪能できます。

郷土料理

島根県の郷土料理として有名なのは「いなば寿司」です。これは江戸時代から伝わる梅干しと鶏肉の酢締め寿司で、島根の山間部で保存食として発達しました。鶏肉は柔らかく甘酢味が染み込み、梅干しとの相性が良い独特の味わいです。伝統的な調理法を守りつつ、最近では山菜や卵などを加えた変化も生まれています。季節の食材とともに味わうのがおすすめです。

島根県のお米

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