京都府

近畿地方 主要品種:キヌヒカリ、みやまなみ、宮水

京都府は本州の中部に位置し、東は滋賀県、西は兵庫県と接しています。古くから日本の政治・文化の中心地として栄え、1200年以上にわたって京都が都として機能してきました。京都には数多くの歴史的な建造物や神社仏閣が残されており、その優雅な景観は世界的に知られています。 産業面では伝統工芸品の生産が盛んで、京焼・清水焼や西陣織、金属工芸などが有名です。一方で先端技術産業も発達しており、京都市は日本有数の研究開発拠点となっています。また、文化面では、伝統芸能の保存・継承に力を入れており、祇園祭や時代祭などの祭りが有名です。 現代の京都府では、歴史的な景観と先端技術産業が調和し、伝統と革新が共存する特徴的な地域となっています。観光客も年間6000万人を超え、京都の魅力は国内外から高く評価されています。

31
全国生産量ランキング

統計情報

生産データ(2024年産)

71,700
年間生産量(トン) 全国31位
13,600
作付面積(ha) 全国シェア 2.95%
527
10a当たり収量(kg) 作況指数 104
28.4
1人当たり収量(kg) 県民一人当たり

農家統計(2010年センサス)

35,622
総農家数(戸) 全世帯比 3.18%
21,172
販売農家数(戸) 総農家比 59.40%
14,450
自給的農家数(戸) 非販売農家
15,327
土地持ち非農家(戸) 総農家比 43.00%
生産データ:農林水産省「令和6年産水陸稲の収穫量」 / 農家データ:2010年世界農林業センサス

地域の特色

お米の特徴

京都府の代表的な米品種は、きぬひかり、みずほの千本、キヌヒカリです。きぬひかりは風味豊かで粘りのある食感、みずほの千本は香り豊かで甘味がある、キヌヒカリは粒が大きく食べ応えのある米です。これらはいずれも良質なタンパク質や食物繊維を多く含み、炊きあがりが柔らかく、全国的にも高い評価を得ています。京都の気候と土地が生み出す上質なお米は、日本を代表する銘柄米の一つと評されています。

主要品種

キヌヒカリ みやまなみ 宮水 きずな あきさかり
気候
京都府は四季の変化が鮮明で、春は温暖多雨、夏は高温多湿、秋は涼しく降水量も減少、冬は冷涼乾燥と特徴がある。年平均気温は約15度、年間降水量は1,500mm前後と多い。この気候は稲作に適しており、豊かな水資源と長い生育期間により良質な米が収穫できる。しかし、近年の異常気象は稲作に影響を及ぼしており、適応策の検討が課題となっている。
土壌
京都府の土壌は、火山灰土や黒ボク土が主で、ケイ酸、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。この土質は稲作に適しており、保水性に優れ、排水性も良好です。また、温暖な気候と適度な降水量も稲作に適した条件を備えています。これらの要因から、京都は優れた稲作地帯として知られています。
水源
京都府の主要な水源は、由良川、桂川、宇治川などの河川と琵琶湖です。河川水の水質は概して良好ですが、近年の気候変動による渇水や農薬流出などが課題となっています。田んぼへの給水は、これらの河川や地下水を利用した灌漑用水路網によって行われており、集落ごとの水利組合が管理しています。持続可能な農業のためには、水源の保護と適切な水管理が重要です。

特産品・ブランド米

京都府の特産米としては、丹波篠山産の「丹波黒米」が有名です。この黒色の特徴的な米は、1300年以上の歴史を持ち、炊きあがりが艶やかで香りが良いのが特徴です。また「丹波だいず」は、黒大豆を原料とした京都府の名産品で、優れた食味と栄養価が評価されています。近年では、「丹波産コシヒカリ」や「丹波篠山米」も地元を中心に人気を集めており、数々の品評会で受賞歴を持っています。これらの京都の銘柄米は、豊かな自然環境と伝統的な栽培技術が生み出す特色ある味わいが高く評価されています。

稲作の歴史

京都府の稲作は、弥生時代から始まったと考えられています。平安時代には、貴族や寺院が中心となって水田開発が進み、伝統的な手植え栽培が発展しました。江戸時代には、豊かな自然条件を活かし、丹後の宮津などで高品質な米が生産されるようになりました。現代では、地域ブランド化や有機農業の取り組み、伝統的な水車や用水路の保全など、歴史と自然を大切にしつつ、持続可能な稲作が行われています。京都の米は、その歴史と文化に彩られた、まさに「京の米」といえるでしょう。

文化・観光

観光情報

京都府は日本の代表的な観光地の1つです。有名な観光地には、世界遺産の清水寺や金閣寺、嵐山の竹林などがあります。季節のイベントでは、桜の開花時期の花見やみたらし祭りなどが人気です。グルメでは、京料理や京都の老舗の和菓子店が有名です。京都は交通の便も良く、主要な観光地は京都駅からのアクセスが便利です。

郷土料理

京都府の郷土料理は、豊かな自然の恵みを活かした伝統的な味わいが特徴です。「おばんざい」は、新鮮な地元の野菜を中心に調理された小鉢料理で、京都の家庭料理の代表格です。「京料理」の伝統を受け継ぐ「京野菜」を使った「京漬物」も人気です。また、「京都水引」の上品な装飾が施された「みぞれ」や、季節の食材を活かした「京豆腐」など、京の風情を感じられる逸品が多数あります。これらの料理は、京の自然と文化を体感できる貴重な味わいです。

京都府のお米

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